会社四季報とは?特徴や見方 何をチェックするものか
こんにちは。今回は会社四季報についてご紹介したいと思います。
<会社四季報とは>
『会社四季報』は企業の特色や注目材料、業績、財務内容、株価の動きをコンパクトにまとめた季刊雑誌(3、6、9、12月刊)です。掲載対象は原則として株式を自由に売
買できる証券取引所に上場している全企業です。
年4回発行され(3・6・9・12月発売)、過去の業績データに加えて将来の業績予想まで掲載されているので、参考になります。
<掲載データ>
掲載されているデータは、過去の値動きを示すチャートのほか、株価指標、事業内容、当期の業績の動向やトピックス、財務内容、業績などです。
『会社四季報』の特徴として、業績は当期の会社予想だけでなく、独自の予想、さらに企業が発表していない来期の独自予想まで掲載されている点が挙げられます。
財務内容で倒産リスクなどもチェックしましょう。有利子負債についても記載がありますが、これは企業の借金。有利子負債が大きければ、倒産リスクが大きいのです。
<チェックポイント>
企業の業績は、「当期」の業績がいいか悪いかだけを見るのではなく、重要なのは「変化」を見ることが重要です。
たとえ今期が悪くても、来期の業績予想がよければ株価は上昇します。株価は未来を見つめながら動くからです。そのため今期の業績がよくても、来期の業績予想が悪ければ、株価は下落しやすくなるためです。
<業績の完全2期予想は四季報だけ>
四季報の最大の特長は業績2期予想を行っている点です。類似の投資情報誌は基本的には1期予想で、2期目はアナリストの予想を使ったりしています。しかし全社ではありません。アナリストは全社をカバーしていないので予想数字がないのです。
どうして2期目の予想が大事なのでしょうか。例えば、秋になると株式市場は来期業績を注目し始めます。20年3月期のPERが25倍、21年3月期が10倍だとすると、株価は21年3月期業績を織り込み上昇するケースが多くあります。その時、役に立つのが四季報なのです。欄外の株価指標には、2期分の予想PERを掲載しています。
<投資家が注目する四季報の増額>
四季報が発売になると読者のみなさんがまずチェックするのが上方修正企業です。前号に比べて予想営業利益を増やしたかどうか欄外の記号で確かめられます。 が30%以上の上方修正企業です。
中でも要注目は四季報記者が独自増額した企業です。会社が予想を据え置いた場合でも、四季報は独自に利益予想を増減させることがあります。四季報は季刊の“雑誌”です。記者の予想、編集部の判断を重ね合わせ予想を作っています。発売日に株価が上昇するいわゆる「四季報相場」になる企業はそうした独自増額企業が多いようです。
<最後に>
いかがでしたでしょうか。